鉛筆 / CARAN D'ACHE №311

オフィシャルサイトに 色鉛筆は載ってるけど 普通の鉛筆のことには 全く触れていないから CARAN D'ACHEでは単なる「鉛筆」はもう製造していないのかもしれない・・・・

その消えてしまった黒鉛の鉛筆が シンプルな紙の箱に入って壱ダースある。

愛想の全くない 単純極まる 青い軸。

鉛筆の先は既に削ってある。反対側は切断されたまま。

登山鉄道用の鉛筆なのか トンネルを抜けて出てくる列車が文字と共に金色でマーキングされているのが かえって地味に映る。

今の中国製の鉛筆でも もう少し華があるだろうと言う程の 素っ気なさ。

粗末な紙箱にはメーカー名の他に

小さく FABRICATION SUISSE / MADE IN SWITZERLANDと書かれ

St-GOTHARD No311と 青に白抜きされただけ。

とても簡素な紙の函。

高級万年筆で知られる カランダッシュの鉛筆は実に質素だ。

本物の老人になったら 使ってみようと思っている。

小学生の頃より もっと「無心な字」が書けるかもしれない。

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何の脈絡もなく大昔のU.S ラングラー・ジーンズには粗末な紙に摺られた小型のコミックブックがついていたことを思い出した。