村八分・UNDERGROUND TAPES ~1972/1973/1979

あの「村八分」の未発表だった音源群が 一挙に発売になる。

 《ハガクレレコード第6弾》

村八分のライブ録音 3タイトルと山口富士夫を中心にした「ティアドロップス」の再発。

計4タイトルを予約注文した者に限っては

ディスクユニオン オリジナル村八分CD-ROM』

が付く。

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ティアドロップスのは未発表テイクを含んだ2枚組。

村八分は1972年 KBS京都スタジオのライブ。

1973年 京都大学西部講堂ライブ。

1979年 再結成時の京大西部講堂ライブ。

今となっては彼らに「伝説のバンド」という決まり文句をアタマに付ける人たちも多いが 僕にとっては 全くリアルに同時代を生きたバンドだった。

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ある時 山口富士夫に こう言われたことがある。

「チャー坊に ちょっと説教してやって くれないか  

 最近いい気になってるみたいだから・・・」

希有なパフォーマー/ヴォーカリストとして一世を風靡した「村八分のチャー坊」こと柴田和志が亡くなる何年か前のことだった・・・かつての盟友 富士夫ですら 晩年のチャー坊には何かしら 想うことがあったのだろう。

        

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『チャー坊遺稿集』から73年の西部講堂ライブにも収録されている如何にも村八分/チャー坊らしい曲の歌詩を 書きうつしておこう。

          《夢うつつ》

 日曜日の朝早く御所の中でゆめうつつ

 どこに どこに ゆめうつつ

 日曜日の昼さがりうすらぼんやりひとり言

 昔 昔へ ゆめうつつ 

 夢 夢うつつ ここは夢の中

 昔 昔へゆめうつつ

 日曜日の夜おそく朝の雨に今ぬれて

 ぬれた瞳に おお夢うつつ

 夢 夢うつつ ここは夢の中

 昔 昔へ夢うつつ

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今更 ボクがいうことじゃないが いい詩だ。

もうひとつ 一度も演奏されることは無かったが

晩年の彼の心境を 如実に表していると想われる

さよならカズー。

「カズー」といってもあの小さなアフロ・アメリカンの‘楽器’ではなく、和志からきた ニックネーム。

部屋では 一人でよく唱っていたという・・・

          《さよならカズー》

 さよならカズー

 さよならカズー 

 さよならカズー

 ごみ箱のふたあけてみられ

 朝はやく君を呼ぶ

 ごみばこあけられ

 

 まるからまるへのくぐりぬけ

 まるからまるへのまるばしら

 せめてまいりに東丸

 まるからまわりまる 

 

 さよならカズー

 さよならカズー

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NHKや民放 あらゆる権威に散々尻尾を振っておきながら

 ロックやパンクやヒップホップを自称する

莫迦な餓鬼どもに負けてたまるか(爆)。

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