硝子/glass/瑠璃/玻璃

ガラスは少し不思議な物質で

文字も呼び方も沢山ある。

但し瑠璃にしても玻璃にしても

元々の意味は必ずしもガラスだけを意味しない。

梵語ラピスラズリだったり、水晶だったりする。

更に興味深いのは

硝子は普通の状態では極めて不安定な物質と言う事。

あれは仮の姿であるそうな。

だから

透明で美しくも 儚く割れ易い。

本当に安定しているのは、坩堝の中で溶けた状態と

粉末の状態。

・     ・       ・

何処か熱さを忘れかね

凍え固まった幽霊や

氷ってしまった霊性を 想わせる

仮象の存在たる

瑠璃/玻璃が表象するもの

人は、アナタは

GLASS/硝子の向こうに何を視るのだろう・・・。