《 死期はついでを待たず。死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり。》 徒然草一五五段 橋本治が死んだ 。。 半世紀余にわたる同志的「革命的半ズボン主義者」として 言葉を喪っている 。。 こころの隙間を埋めるべく とりあえず 香を手向けようと 『革命的…
MEZCALコレクションが40本を超えた しかもその大半が TOBALA や TEPEXTATE など 稀少な野生種 高山種だから 少しは威張れる蒐集になったと思う 現在パリのメスカルバーでさえ 揃えている本数は50〜60本というのだから 極東の個人コレクションとしては かなり…
三〇年来欲しかった 岩波書店『平等院大観』が届いた 全三巻 威風堂々にして瀟洒荘厳 輸送箱も含め完璧な状態!!! 1987年から1992年にかけ配本 刊行時の価格は一冊三万円以上である 。。 それが何と ヤフオク競合者四人いたものの わずか3,700円で落札 税…
三日ほど前 「Amazon 」や「ヤフオク!」etc. フラフラ遊んでて フウッと思い立って 「日本の古本屋」で 八木俊樹を検索すると Bingo !! なんとナント 『逆説の對位法 八木俊樹全文集』が 二冊もある!!! 高い方が箱なしで 廉い方が美品だと 迷わず 天牛書…
あまりの熱さに 岩波書店の雑誌『思想』7月号 「ヴァルター・ベンヤミン」特集 買う気になっていた ところが 丸善にも 置いてナイ 『世界』は何冊もあったが 『思想』はナイ 。。 そんなものサ 自嘲しながら 代用の代役のエキストラとして パンフ・PR誌コー…
五月にネット中継で見た 第71回カンヌ国際映画祭における ジャン=リュック・ゴダールのスマホによる会見邦訳が 『週刊読書人ウェブ』にアップされつつある 翻訳は久保宏樹さん 週刊読書人と久保宏樹氏に感謝します 45分間のインタヴューのごく最初部にあ…
あらゆる新技術は 「戦争」によって育まれてきた 。。 火薬 馬車 戦車 蒸気帆船 潜水艦 無線機 レーダー 航空機 兵員 傷病兵搬送用車輌 松葉杖 鎮痛剤 麻酔薬 覚醒剤 文庫版の原型 兵隊文庫 点滴 外科手術 ストレッチャー すべての映像技術 繊維技術 原爆 水…
本格的な夏をまえにして ハーフパンツというか半ズボンを 複数捕捉する 相変わらずGRAMICCIばかり 米国製グラミチは もう古着でしか手に入らない いまさら 気取ったセレクト屋に行く気もない したがって ヤフオク!が主戦場 / 笑。 昨年購入した 100%HEMPグラ…
今度の苫屋 玄関ホールが二階への階段室も兼ねているので ちょっとした空間がある そこにも ようやく額が吊れた 玄関正面にはホックニー 『Lemons & Oranges ,May 1986』 階段横 李朝薬箪笥上にはジャスパー・ジョーンズ 『RECENT STILL LIFE』1966 裸電球の…
冠雪した庭の樹に ひよどりが来て なにかつついてる 雪があっても彌生三月 もう春だ 引越は無事おわり 丸一日の空白だけで 高速化した無線LANも開通した 嬉しいほど 本気ではやい 安心安堵して コズミックサーフィン(温泉沐浴) を兼ねて ミネラルウォータ…
ここ数ヶ月 晦冥・奸凶に唾を吐きかけるような 「過激な本」に打ち込んでいる ウェンディ・ブラウン 『いかにして民主主義は失われていくのか:新自由主義の見えざる攻撃』 あたりからだろうか フランコ・ベラルディ 『大量殺人のダークヒーロー:なぜ若者は…
ウレシクもアリガタイことに たとえ 引越しの只中であっても 図書館にリクエストしている資料 (「資料」は図書館用語) 準備できたと電話がくる 現在の陋屋から 中央図書館まで自転車で15分 受け取った本は ヘイドン・ホワイト『実用的な過去』上村忠男 …
いま サミュエル・ベケット読みながら 三ヶ月に及ぶ 近距離大移動の真只中 先月28日に第一回目 今月25日には第二回を予定 それぞれ 引越のサカイが活躍 (特に貴重な本や繊細なアートピースは 直線距離にして約2Km 道なりで3000mほどを 六段変速のママチ…
2017 → 2018 年末から年初にかけて読みつつある本 アレクセイ・ユルチャク『最後のソ連世代/ブレジネフからペレストロイカまで』 半谷史郎訳 みすず書房 堀真理子『改訂を重ねる《ゴドーを待ちながら》/演出家としてのベケット』 藤原書店 南嶌宏『…
丁寧な梱包で 二本のメスカルが届いた 「MEZCAL REAL MINERO / TOBALA」 と 「WAHAKA MEZCAL / TEPEZTATE」 かつて 関心空間の雲衣。日記に 『「MEZCAL」への旅』と題して 長文を書いて 最後の方に 《 ぼくのこころは稀少野生高山種アガベによるメスカル 「…
「もはや 余生である。」 生意気というより 驕傲を超えて そう宣言したのは 二〇歳になったころだった それから 約半世紀が経ち 先月 六十八歳になった 。。 随分 ながい余生をおくったことになる / 笑。 幻燈でみた オスカー・ワイルド『幸福の王子』 独特…
『バビロンの流れのほとりにて』 『旅の空の下で』 『木々は光を浴びて』 『砂漠に向かって』 『経験と思想』など 森有正を重点的に読んでいたころから 四〇年以上が経つ それどころか すでに 彼より年齢がウエになった 自分に気がつく ぼくが言うまでもなく…
「質素な生活と高遠な思索」は 《 既にない 》。。。 もう二〇〇年もむかし ワーヅワスはそう哥った 知悉しつつ 興味ある本を読み 美しいものを購う 先週は ヤフオクに柳宗悦の稀覯本が二冊出現 私版本『美と模様』昭和十七年 ぐろりあそさえて『工藝の道』…
三月にはチャック・ベリーが鬼籍に入っている 子どもから中年までを 夢中にさせ 長くつづいた「人工的な青年期」音楽 欲望を装うアーティフィシャルな商業音楽 甘い騒音としてのもうひとつのミューザック ロケンロール R&Rの時代が終わった パンクやレゲエ …
THE FOOLS ブルースビンボーズの Vo. 伊藤耕が死んだ 札幌矯正管区・月形刑務所内での「不審死」 (検死結果を待っている〕とある 。。 2015年9月から服役中で この12月には出所するはずだった 2017年10月16日死去 享年62歳 たまたまバーホッピングのように …
二〇世紀藝術を考えるうえで キーパーソンが四人いる オスカー・ワイルド アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ マルセル・デュシャン ウォルト・ディズニー 1900年11月30日に ワイルドが死に 1901年12月5日に ディズニーが生まれている き…
ナシーム・ニコラス・タレブ『反脆弱性』読みおえる 著者は 「脆さ/モロサ」の対極にあるものとして ふつう考えられている「丈夫さ」「頑健さ」は 反対語ではなく 脆さの真の対極にあるものとして 新たな概念「反脆さ/ハンモロサ」を提唱し開陳する つまり …
敗戦後 とりわけ ここ四〇年間 この国の混乱と無力化の基底部には 「学歴問題」と「ステルスな階層階級」が潜んでいる もともと無産階級だった大多数の民草・庶民・大衆・蒼氓 凡夫匹夫・熊八・善男善女 呼び方はどうあろうとも 彼ら我らに降ってわいた 擬似…
中井久夫集 1『働く患者』 残してあった最終章「精神科医としての神谷美恵子さんについて」 読み終え 幾つか思わぬ発見がある ながいあいだ 神谷美恵子と中井久夫は親しい関係だとばかり考えてきたから この文章はインパクトがあった 《 精神医学界の習慣か…
入退院の前後に読んだ 『中井久夫集 1 働く患者』から 引用したい 《 日本に大量に大学が生まれたのは戦後まもなく、高度成長以前の時期であるが、アメリカでも大不況後に大衆大学が出現している。ヨーロッパでも最近新大学が生まれつつあるが、ヨーロッパは…
はるか昔に読んだ 自動ドーナツ製造機械の『ゆかいなホーマーくん』 あるいは 二〇歳を過ぎたころ読んだ『チョコレート工場の秘密』 「工場」童話を ふと 連想しつつ 巨大産業になった「廃兵院」のこと考える 。。 ごく軽い脳梗塞 緊急入院した脳外科病棟 血…
《 世上乱逆追討耳ニ満ツト雖モ 之ヲ注セズ 紅旗征戎吾ガ事二非ズ 》 おそらく 堀田善衛の『定家明月記私抄』などを介して よく知られる 藤原定家『明月記』の一節だが 本歌は白楽天 白詩文集にある 「紅旗破賊非吾事」 コウキセイジュウでも コウキハゾクで…
《谷川雁『無の造形』》が届いた 無には「プラズマ」とルビが振られる 題箋と装幀は石川九楊 出版編集人 八木俊樹 この 高貴な海賊版は 「持つべき本は購う」最良の典型 一〇年余も 架蔵を望んでいた稀覯本だ 遺憾ながら 石神井書林からは買えなかったけれど…
晩年は 土方巽と井筒俊彦 ジョージ・ナカシマと柳宗悦 ボイス ゴダール 花森安治 谷川雁 や 宮澤賢治 etc. 彼らのことを考えつつ暮す予定だが それまで まだ時間がある 。。 バリー・M・カッツ 高増春代訳 CCCメディアハウス刊 『世界を変える「デザイン」の…
夜は雷鳴に睡り 朝は郭公に目醒める (それは一万年年前と変わらぬ響き) 閑古閑古の啼き声を聴きながら 「井筒俊彦英文著作翻訳コレクション」第一回配本 古勝隆一 訳『老子道徳経』読む 。。 (二千五百年前よりの伝言) 何度読んでも荘子や老子はその度に…