2003-02-14から1日間の記事一覧

『茶事遍路』 陳舜臣・著

帯にはこう書かれている。 「唐の茶聖・陸羽を祖として発達した中国の茶文化。茶で心を鎮め、詩文を草した多くの文人墨客たち。かぎりなく贅沢品となって国を滅ぼした茶、欧米に広まり戦争の引き金となった茶‥‥‥ 」 ・ やや大きめの活字で ゆったり組まれた …

『偶然性の問題』 九鬼周造・著

深い意味はない。書架に九鬼周造や西田幾多郎 和辻哲郎 ブルーノ・タウト等が並んでいた。 偶々それら古い本に眼が留まって面白いと思ったまでの事・・・。 昭和十年十二月十五日に第一刷が出ている。 手元のは 昭和四十三年五月十日 第八刷。 今日は 2003年…

『自覺に於ける直觀と反省』 西田幾多郎・著

勿論これは一種の洒落である。 最近になって〈「思索の人」の全貌を開示する,新編集による半世紀ぶりの新版全集〉が出るというので 旧い活版印刷に布張りの昔の岩波書店の単行本を偲んでみた。 改めて手にして何よりも驚くのは 活版の組版の仕方である。 例…