2002-07-05から1日間の記事一覧

おほてら の まろき はしら の つきかげ を つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ

秋艸道人・會津八一は佳き教師であり、優れた学者であり、傑出した詩人・藝術家であった。 このような人は稀である。 「キーワード」を漢字に変換してみよう。 大寺の 圓き柱の 月影を 土に踏みつつ 物をこそ 思え 月影とは「月光」のことだが、ここでは光の…

本の行く末(蔵書について)

もう店を畳むと言う古本屋さんで幾つか本を購った中に、斉白石の畫帖があった。 読んだか読まなかったか判らぬほど綺麗な本。 扉に蔵書印。 丁寧に押されたそれに,どこかで見た記憶がボンヤリ浮かぶ。 磯崎新だったか、それともあの人だったか。 それは大判…