『沖縄風物』『饒舌抄』 and MEZCAL s !!

MEZCALコレクションが40本を超えた

  しかもその大半が

    TOBALA や TEPEXTATE

       など

  稀少な野生種 高山種だから

    少しは威張れる蒐集になったと思う

      現在パリのメスカルバーでさえ

        揃えている本数は50〜60本というのだから

          極東の個人コレクションとしては

            かなりいい線だと自画自賛しよう/笑。

          2015-10-15

       『MEZCALへの旅』を関心空間の日記に書いて

          三年での達成 。。

            その間に

              ラムやUSSRウォッカを購ったり

                 シングルモルトを増やしたり

               まさに

           BOOKS & BOOZE の愉しい日々を送った

             さて「本」といえば

       長い間「欲しい欲しい」と念じてきた

          高嶺の花

       芹澤銈介の型絵染による名作

           『沖縄風物』を

              ほぼ奇跡のように

           手に入れることができた

         昭和廿三年十一月東京青山南

          染工 芹澤銈介 製

                                          限定壱百五拾 非売

         『芹沢本私家版特装版書影聚』には

    「芹沢銈介染絵本・模様本頒布会の

     第一回作品として制作された。」とある

      それにしても戦争の傷跡がまだ残る青山で

           食料も物資も乏しいなか

        よくこれほど典雅な本を造ったものだ

             いや 

      「焼け跡で物資が乏しかった」からこそ 

          かもしれない 。。 

           占領下のこの本には

        和紙へ夢が染められた のだ 。。

      

          それから

       2016年2月に手に入れた

     鹿皮装の『吉田五十八作品集』 

        上等な裸本で匣も付録もなかったが

    縁あってオリジナル版『饒舌抄』を落掌

      通常の新建築社版はA5版紙装だが

        『吉田五十八作品集別冊』は

          発行者吉田初枝の限定五百部

             優美な麻布装のA4 サイズ

             一九七六年三月二四日刊

           本体の『吉田五十八作品集』を購入したのは

              2016年2月だから三年弱待った

                「念ずれば現ず」

 

            古書に限らず蒐集は奇跡との戯れである/笑。

 

               以上 老爺の本における近況  

     

 

 

何に忙しかったのか

  三箇月もご無沙汰したことになるが

     復活しました/笑。

    

    

『平等院大観』・ナイジェル・ピーク・『陶磁器の美』

三〇年来欲しかった

  岩波書店平等院大観』が届いた

    全三巻 威風堂々にして瀟洒荘厳

      輸送箱も含め完璧な状態!!!

        1987年から1992年にかけ配本

            刊行時の価格は一冊三万円以上である 。。

                 それが何と

               ヤフオク競合者四人いたものの

                 わずか3,700円で落札

                   税と送料含め約五千円

                 嗚呼 なんたる罰当たり

               この国はすでに滅んでいる/笑。

            十代半ばから

          岩波『図書』読んできたから                           

  『奈良六大寺大観』全十四巻も

  『大和古寺大観』全七巻も 

       刊行予告から覚えている

         一種 時代的・時間的な

           スーヴニールとして

             欲しかった

 

       僥倖はまとめてやってくる

     柳宗悦『陶磁器の美』大正十一年刊

          届く

      一冊署名入りを持っていたので

         適当に入札して就寝

           翌朝開くと

                                 ライバル四人いたが

            半額以下の6,950円!!!で落札

          

         あまりの不思議さに

            調べると

      『GORO』とかAV雑誌を扱っている業者の

          出品だから

        「非売品」としか表記されず

            参加者は疑心暗鬼で

              低価格のまま落札(だったらしい)   

             あまり期待はしてなかったが

               届いた本は状態良好で

            なんと

              コレマタ「柳宗悦」のフルネーム署名

               (まったく表記されず写真もなし)

 

          はっきり覚えているし

             資料でも確認したが  

            総和紙 私家版 限定一五〇部とあって 

              ある時期『陶磁器の美』

               玉英堂では

               正札 250,000円也

 

             それが一万円に届かない 。。。

                うーんん 

                  知性計量的に

                この国はすでに溶けている

           

 

 

         ナイジェル・ピークに関しては後で

 

 

       

 

 

         

『逆説の對位法 八木俊樹全文集』 。。

三日ほど前

  「Amazon 」や「ヤフオク!」etc.

     フラフラ遊んでて

       フウッと思い立って

        「日本の古本屋」で 

          八木俊樹を検索すると

           Bingo !!

       なんとナント

  『逆説の對位法 八木俊樹全文集』が

     二冊もある!!!

 高い方が箱なしで

  廉い方が美品だと

    迷わず

      天牛書店の美品を注文

        送料おまけしてくれて

          定価二万円が ジャスト10,000円

      速攻で昨日到着

       2003年刊行だから

        15年経つとは思えない

           栞紐もそのまま

            ほぼミント状態の美品

              総頁数1280ページ

                厚さ8cm

                                                    まさに圧倒的書籍

               むかし手に入れた

           『無形の追想 八木俊樹君追悼文集』1997年刊には

 《 ●なお、先に同時刊行をお約束していた遺稿集『八木俊樹全文集』(仮題)

  については、同文集の編集を一手に引き受けて準備してくれている井上康君

  の作業が難航をきわめ 、、、》

     とあるので実物の刊行まで更に6年を要したことになる 。。。

       

                  

        昨年六月に

     八木俊樹製作の紙による宝石『無の造形』を入手した際

        《  さあ 次は 

          2003年に八木俊樹全文集編集委員会が刊行した

       1280頁の大冊

    『逆説の對位法(ディアレクティーク)』を探すとしよう 》

     

     そう書いてから

       ほぼ一年余で望みが叶ったことになる 。。

           

         箱の

       大きさも厚みも ほとんど同じこの二冊を

          書棚の感じの良い場所に並べよう

 

 

 

 

 

『思想』のない夏の街にて 。。

あまりの熱さに

  岩波書店の雑誌『思想』7月号

    「ヴァルター・ベンヤミン」特集

     買う気になっていた 

       ところが 

         丸善にも 置いてナイ

    『世界』は何冊もあったが

      『思想』はナイ 。。

     そんなものサ

        自嘲しながら

      代用の代役のエキストラとして

       パンフ・PR誌コーナーで

       『大江健三郎全小説』刊行記念

          講談社PR誌『本』頂戴する

        「セブンティーン 第二部」とも呼べる

          単行本未収録小説『政治少年死す』

             採録する『第3巻』

              買おうか/と/も考えていたからだ

           それにしても 

            五木寛之とならんで

         朴訥を装いつ自己宣伝の達者な

          ノーベル賞作家大江健三郎も「商売」を優先させる

            それほど本は売れない 。。

           70年代初頭 海賊版コピーで読んだ

               『政治少年死す』

            『大江健三郎全小説 第3巻』だけ

              あの時代の苦く重たいスーヴニールとして

                書架に置くことも考えたが

                 (ない方がスッキリ/笑。)

                  ま 成り行きダナ

             

              帰宅後調べると『思想』7月号         

               アマゾンでは

                 すでにプレミアムが付いている

                   これは

                新刊配本のパイプが劣化し

                  すでに詰まり始めた

                    ことを表している   

                丸善でセール本

              Barry Miles『hippie』2013年第二版 

                    定価20£を900円でget !    

 

                                BOOKS &BOOZE

            だけど

       サケを買ってると愉しい

          正直に言って

         ホンよりずっと愉しい 

      デンマークのサケでも 

        フランス領の小さな島のサケでも

           世界中のサケが

            日本語のホンとさほど変わらぬ値段で

               手に入る

           印刷物フェティッシュ

             ボトルフェチのぼくにとって

               限りなく愉しい

         しかも

           飲めば必ず酔えることが

             固く堅く保障されている

               ふふん / 笑 。。

         腐りきったニッポン国の

           露骨な商業主義を纏った

            この国の

          堕小説や腐エッセイではもう酔えない!!!

      

                    だからかどうか Amazon

           河原温の限定250部新刊  

          On Kawara『Pure Consciousness』買う

             NADiff a/p/a/r/tでは90.000円over

                Amazon でも約60.000

                                                  古書扱いの40.000円で購入

               届くと

             思った通りシール付「完璧新品」

            あまり売れない高額商品が重複在庫すると

               アマゾンは中古品として捌く

 

            もうひとつ

         勝利報告がある

       リアル書店で『ザハ・ハディド全仕事』を手にし

     彼女の家具がかなり面白いことに気づき

       もっと大部で本格的な書籍をと

        『Zaha Hadid Das Gesamtwerk』2004

                                      German Edition 

                                          Amazon 中古部門にてわずか ¥3.000購入 

                                              これもシールされた全き新本

             驚くのはこれからだ

                                     AbeBooks.com では同書が

             4000ドルから8123ドルまで

                 ちなみに

            8123ドルを日本円に換算すると90万5千円!!

              同じ本が3000円で買える

             ポストトゥルースの時代は

                こんなトコでも実証される / 笑。

 

                          しかし

     最近一番嬉しかったのは

       芳虎 幕末の三連浮世絵

         『東京高輪海岸蒸氣車鐡道之全圖』

            (1864/元治元年)

                 が

       思い通りの額装でデスク前壁面を飾ったこと

          初めて買った浮世絵だった

    これを購入した最大の契機は

        山本義隆

    『近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻』

        である

       この新書の帯にはこうあった

          「黒船から福島まで」

 

      ぼくを挟むように

        老荘机 後方壁面には 

      ラウシェンバーグ初期版画『MARK』1964 

        このU.L.A.E.制作の石版画には

      ロケット状に立てられ

          最高速度達成車

     「スピリット・オブ・アメリカ」号の勇姿が

          左側に書き込まれている

        

      蒸気鉄道とジェットエンジン搭載レコードブレーカー

                                     それら残像潜像に挟まれ

 

            ぼくはぼんやりしてる

  

 

     

 

 

 

 

 

 

           

   

           

         

     

 

 

 

 

      

    

残念ながら、世界には、僅かな知性と、、、。

五月にネット中継で見た

  第71回カンヌ国際映画祭における

    ジャン=リュック・ゴダールスマホによる会見邦訳が

      『週刊読書人ウェブ』にアップされつつある

         翻訳は久保宏樹さん

          週刊読書人と久保宏樹氏に感謝します

 

   45分間のインタヴューのごく最初部にある

      ことばがきわめて印象的なので引用しておきたい

 

               今年八十八歳になるJLG がたどり着いた境地/地平 。。。

                          荒涼としながらも澄明である

 

 《 残念ながら、世界には、僅かな知性と多くの哀れみがあるだけです。》

 

                    六十八歳のぼくも激しく共振する

 

  この文言の直前に語られたことばもきわめて重要だ

 

  《 私の年齢になると、出来事のなかで興味深く感じるのは、

   成されたことだけではなく、成されなかった事でもあるのです。

   この二つを持ってして、その二つを読み取る必要があります。

   成されたことについてだけの議論がある一方で、

   成されなかったことについての議論は非常に僅かです。

   そのようにして、危機的な事件に通じることができないのです。》

  

                ⭐️

              私の年齢になると、出来事の中で興味深く感じるのは

 《 成されたことだけではなく、成されなかった事でもあるのです。》

                                            Mai / 2018      JLG

 

    このゴダールの「発見」の先駆者としてオーギュスト・ブランキ

  『天体による永遠』をふと連想した 。。。

 

        JLGは

「世俗/ film / 貨幣 」という半透明の牢獄に数十年間幽閉されていたのだ

 ぼくの中ではブランキとゴダールが何層にも重なっている  

     ゴダールへのオマージュとして

『天体による永遠』の結びの言葉をごくごく恣意的に捧げよう

 

 《 宇宙は限りなく繰り返され、その場その場で足踏みをしている。

   永遠は無限の中で、同じドラマを平然と演じ続けるのである。》

    

 

Mai/68  五月革命から五〇年 。。 古く熱い乱気流として

あらゆる新技術は

  「戦争」によって育まれてきた 。。

    火薬 馬車 戦車 蒸気帆船 潜水艦 無線機 レーダー 航空機

       兵員 傷病兵搬送用車輌 松葉杖 鎮痛剤 

            麻酔薬 覚醒剤

               文庫版の原型 兵隊文庫

             点滴 外科手術 ストレッチャー

           すべての映像技術 繊維技術

         原爆 水爆 ミサイル レールガン 

       コンピュータ インターネット 人工知能  etc.

      これは

     歴史的な事実だ

       が

      ごく最近 

        もうひとつ隠れていたことに

          気づいた

          「広告」である

       戦争と広告があらゆる新技術を活用してきた

         宣伝・プロパガンダという意味では

           大いに接点があって

         戦争もビッグビジネスだとすれば

            ハイファッション ハイエンドブランド

                  および

                芸能スポーツ フェイム

                 あらゆる

             スターシステムを極端に利用した

           宣伝広告こそ 

            いまや

         ポストトゥルース

           醜い醜い主戦場だ

              。。。

       新自由主義ポスト真実が巨大資本により

        野合する

         不可視で 

          不気味な怖ろしさ

           わたしたちは 

            間違いなく

             狂った時代

              それも

        腐敗し続ける狂気の時代を生きている  

          ぼくは

                                      四〇年 

            糸井重里を始め

             「広告屋」たちを社会を汚染する文化戦犯

                悪質な文化犯罪者と規定し

                  蛇蝎より嫌ってきたが

                   いまや

       村上春樹糸井重里を峻別できたはずの

           精神の「分水嶺」               

               魂の識閾が

             見つからなくなった

                だからだろうか

             見城徹坂本龍一の区別もつかない / 笑。 

                下卑た顔つきという点では

                    糸井重里村上龍と同類であり

                  ふたりともとてもよく似ている!!!                           要するに

                     もともとかれらは

                      トンデモなく俗物で

                    単に金や名声が欲しくて

                  大衆にチヤホヤされる

               有名人とかになりたかった だけだった 。。 

 

           いや別にイイんですよ

         それぞれの営業方針で

            人生をおくり

             それなりに他人を押しのけて

               カンダタのごとく必死で

             這いつくばってきたのだろうから

               若者を騙すために

             偉そうにさえしなければ / 笑。

 

                ***

        「現代のもっとも虚無的な詩人の群れ コピーライターたち」

             という透徹したフレーズを

                四〇数年前のN.M.M.誌に書いた

           が広告業界にいた編集者によって削除された 。。。

     

            

 

 

             

 

古着の愉しみ その他 。。。

本格的な夏をまえにして

  ハーフパンツというか半ズボンを

     複数捕捉する

      相変わらずGRAMICCIばかり

         米国製グラミチは

          もう古着でしか手に入らない

            いまさら

              気取ったセレクト屋に行く気もない

               したがって

              ヤフオク!が主戦場 / 笑。

           

            昨年購入した

           100%HEMPグラミチ/半ズボンは大ヒット

                                            たらたらとした昔親父風レトロ感

                 どーでもいいけど

              ズボンやTee 靴・帽子やソックス 

                原則欧米製を好んできた

              特にカジュアル/ワークウェアは

          MADE IN U.S.A.が

               耐久力でも圧倒的!!

           フランス製やカナダ製あるいは英国製に絞るのは

             古本だろうと新刊だろうと

               初版本しか欲しくないのと同じ

                 病気の一種(病識はある)

                   身についてしまった悪習・悪癖 / 笑。

                      ところで 

                  米国製WigWamの綿ニットキャップ

                購入時期を覚えてないほど

                  ながいあいだ愛用したが

                    サスガに擦り切れてる

                    ソックスでいえばサイプレス系

                       グリーンの杢糸織り

                     ググってみたら

                   画像検索でビンゴ

                     まったく同じ物

                    なんと

                  送料込300円 。。。!!

                 楽天系フリマ ラクマ

                初めてだったので まさかマサカ 、、

              詐欺系トラップかしらと訝しんだが 

                   ホントだった

            新品同様が到着!!!

             ウーン  古着は愉しい 。。

            そーいえば

               爺さんだから利用したことはないけど

                どういう意味だか

            「ZOZOTOWN」というのがあって

          代表の前澤友作サンは

            公益財団法人・現代芸術振興財団

          という 税金対策系組織も経営しているらしい

                そこが

         河原温とドン・ジャッドの本『温故知新』出していて

              俗物成金性まるだしの本だけど

        ON KAWARAフリークのぼくは当然持ってる / 笑。

           で何を言いたいのかというと

          ZOZOTOWN の意味

              先日ふと気づいた

          想像と創造

           SOZO SOZO の意味でZOZOにしたトカ

         ウソクサイ由緒を述べているが

          ホントは

        《 春よ来い 早く来い

          あるきはじめた みいちゃんが

          赤い鼻緒の じょじょはいて

          おんもへ出たいと 待っている 》

             ここにある

          草履の幼児語 ジョジョだろう  

              JOJO ではあまりにベタなので

                ZOZO に変換                              童謡『春よ来い』が本当のルーツなんて

               見城徹糸井重里以上に欲望全開

                  (政商よりは「趣味人」だけど)

                    さすがに

                 超厚顔の前澤友作サンでも

                元ロックミュージシャンを自称する以上

               言えないんだろうなぁ 。。。

               でも 

               相馬御風の歌詞から採ったとすれば

                 初歩初心者

              子供ワカモノ相手の巨大洋服通販サイトとして

                 ネーミングの才能 非凡だよ

                     商業的な

                   かなりの言語感覚 才能ですね                                                                      だから

                      これからは

                  正しくジョジョタウンと呼ぼう / 笑。

                      ついでに

                弩派手な超俗物前澤友作のこれから

                  波乱万丈だろう人生を見届けるツモリ 。。