Mai/68  五月革命から五〇年 。。 古く熱い乱気流として

あらゆる新技術は

  「戦争」によって育まれてきた 。。

    火薬 馬車 戦車 蒸気帆船 潜水艦 無線機 レーダー 航空機

       兵員 傷病兵搬送用車輌 松葉杖 鎮痛剤 

            麻酔薬 覚醒剤

               文庫版の原型 兵隊文庫

             点滴 外科手術 ストレッチャー

           すべての映像技術 繊維技術

         原爆 水爆 ミサイル レールガン 

       コンピュータ インターネット 人工知能  etc.

      これは

     歴史的な事実だ

       が

      ごく最近 

        もうひとつ隠れていたことに

          気づいた

          「広告」である

       戦争と広告があらゆる新技術を活用してきた

         宣伝・プロパガンダという意味では

           大いに接点があって

         戦争もビッグビジネスだとすれば

            ハイファッション ハイエンドブランド

                  および

                芸能スポーツ フェイム

                 あらゆる

             スターシステムを極端に利用した

           宣伝広告こそ 

            いまや

         ポストトゥルース

           醜い醜い主戦場だ

              。。。

       新自由主義ポスト真実が巨大資本により

        野合する

         不可視で 

          不気味な怖ろしさ

           わたしたちは 

            間違いなく

             狂った時代

              それも

        腐敗し続ける狂気の時代を生きている  

          ぼくは

                                      四〇年 

            糸井重里を始め

             「広告屋」たちを社会を汚染する文化戦犯

                悪質な文化犯罪者と規定し

                  蛇蝎より嫌ってきたが

                   いまや

       村上春樹糸井重里を峻別できたはずの

           精神の「分水嶺」               

               魂の識閾が

             見つからなくなった

                だからだろうか

             見城徹坂本龍一の区別もつかない / 笑。 

                下卑た顔つきという点では

                    糸井重里村上龍と同類であり

                  ふたりともとてもよく似ている!!!                           要するに

                     もともとかれらは

                      トンデモなく俗物で

                    単に金や名声が欲しくて

                  大衆にチヤホヤされる

               有名人とかになりたかった だけだった 。。 

 

           いや別にイイんですよ

         それぞれの営業方針で

            人生をおくり

             それなりに他人を押しのけて

               カンダタのごとく必死で

             這いつくばってきたのだろうから

               若者を騙すために

             偉そうにさえしなければ / 笑。

 

                ***

        「現代のもっとも虚無的な詩人の群れ コピーライターたち」

             という透徹したフレーズを

                四〇数年前のN.M.M.誌に書いた

           が広告業界にいた編集者によって削除された 。。。

     

            

 

 

             

 

古着の愉しみ その他 。。。

本格的な夏をまえにして

  ハーフパンツというか半ズボンを

     複数捕捉する

      相変わらずGRAMICCIばかり

         米国製グラミチは

          もう古着でしか手に入らない

            いまさら

              気取ったセレクト屋に行く気もない

               したがって

              ヤフオク!が主戦場 / 笑。

           

            昨年購入した

           100%HEMPグラミチ/半ズボンは大ヒット

                                            たらたらとした昔親父風レトロ感

                 どーでもいいけど

              ズボンやTee 靴・帽子やソックス 

                原則欧米製を好んできた

              特にカジュアル/ワークウェアは

          MADE IN U.S.A.が

               耐久力でも圧倒的!!

           フランス製やカナダ製あるいは英国製に絞るのは

             古本だろうと新刊だろうと

               初版本しか欲しくないのと同じ

                 病気の一種(病識はある)

                   身についてしまった悪習・悪癖 / 笑。

                      ところで 

                  米国製WigWamの綿ニットキャップ

                購入時期を覚えてないほど

                  ながいあいだ愛用したが

                    サスガに擦り切れてる

                    ソックスでいえばサイプレス系

                       グリーンの杢糸織り

                     ググってみたら

                   画像検索でビンゴ

                     まったく同じ物

                    なんと

                  送料込300円 。。。!!

                 楽天系フリマ ラクマ

                初めてだったので まさかマサカ 、、

              詐欺系トラップかしらと訝しんだが 

                   ホントだった

            新品同様が到着!!!

             ウーン  古着は愉しい 。。

            そーいえば

               爺さんだから利用したことはないけど

                どういう意味だか

            「ZOZOTOWN」というのがあって

          代表の前澤友作サンは

            公益財団法人・現代芸術振興財団

          という 税金対策系組織も経営しているらしい

                そこが

         河原温とドン・ジャッドの本『温故知新』出していて

              俗物成金性まるだしの本だけど

        ON KAWARAフリークのぼくは当然持ってる / 笑。

           で何を言いたいのかというと

          ZOZOTOWN の意味

              先日ふと気づいた

          想像と創造

           SOZO SOZO の意味でZOZOにしたトカ

         ウソクサイ由緒を述べているが

          ホントは

        《 春よ来い 早く来い

          あるきはじめた みいちゃんが

          赤い鼻緒の じょじょはいて

          おんもへ出たいと 待っている 》

             ここにある

          草履の幼児語 ジョジョだろう  

              JOJO ではあまりにベタなので

                ZOZO に変換                              童謡『春よ来い』が本当のルーツなんて

               見城徹糸井重里以上に欲望全開

                  (政商よりは「趣味人」だけど)

                    さすがに

                 超厚顔の前澤友作サンでも

                元ロックミュージシャンを自称する以上

               言えないんだろうなぁ 。。。

               でも 

               相馬御風の歌詞から採ったとすれば

                 初歩初心者

              子供ワカモノ相手の巨大洋服通販サイトとして

                 ネーミングの才能 非凡だよ

                     商業的な

                   かなりの言語感覚 才能ですね                                                                      だから

                      これからは

                  正しくジョジョタウンと呼ぼう / 笑。

                      ついでに

                弩派手な超俗物前澤友作のこれから

                  波乱万丈だろう人生を見届けるツモリ 。。

 

 

         

 

      

        

     

 

 

            

              

 

            

  

『RECENT STILL LIFE』&『HOME MADE PRINTS』

今度の苫屋

  玄関ホールが二階への階段室も兼ねているので

    ちょっとした空間がある

      そこにも

   ようやく額が吊れた

      玄関正面にはホックニー 

          『Lemons & Oranges ,May 1986』           

        階段横 李朝薬箪笥上にはジャスパー・ジョーンズ

          『RECENT STILL LIFE』1966

                                裸電球の縦長ポスターだが

              「最近の静物画」という

                 きわめて洒落たタイトル

              神保町の文房堂で擦金の縁

                額装してから もう四〇年

                ずいぶんながい間持ち歩いた

              ホックニーの方はもともと額付

             ロサンゼルスのUF-3という店の額装

            確か

        「ホームメイドプリンツ」は全作品がUF-3で額装して売られた

          ホックニーと額縁のインティメートな関係を語ると

              長くなるので省略 / 笑。

             

    近況を簡潔に報告すると

   河原温の電報シリーズ

    I AM STILL ALIVE

                      を援用したくなる        

    本がびっしり詰まった

  引越のサカイくん特製段ボール箱

      二階の25個はほぼやっつけたが

        一階リビング中央部には

          三段積みされた約50個が

            圧倒的な存在感で威容を誇っている

 

          さあ今週中には決着させたい 。。。。

          

     

      

  温泉水特急とアインシュタイン

冠雪した庭の樹に

   ひよどりが来て 

     なにかつついてる

    雪があっても彌生三月

      もう春だ

 

     引越は無事おわり

       丸一日の空白だけで

         高速化した無線LANも開通した

              嬉しいほど

            本気ではやい

        

           安心安堵して

        コズミックサーフィン(温泉沐浴)

             を兼ねて

          ミネラルウォーター運搬

         週に三回ほど運ぶ温泉水

          珈琲とあらゆるお茶・炊事炊飯・氷まで

           口にするすべての

            水をまかなってきた

         旧陋屋は

        温泉からママチャリ五分

         (それが最大の魅力だった)

      新苫屋からは

     往路の登りで十五から十七分

      温泉水10リットルタンクをカゴに積んで

       ダウンヒル特急で無事帰宅まで12分

       (三箇所の信号機がオール緑だと10分!)

 

        万事快調 。。

           

          室内には段ボールがまだ山積み

              でも

           ぼつぼつ

              平穏な日々

                取り戻しつつある   

   

           最晩年へ向けて

            ここでの暮しに

              いつも胸の裡に掲げたい

                「ことば」がある 

 

                Stilles  bescheiden  Leben

            そう記されたアインシュタインのメモだ

               直訳すれば

                                                『 静かで謙虚な暮し』

                  だろうか

                    

  

         《     閑かで控えめな暮しは、

         絶え間ない不安に晒された成功の追求よりも

             多くの悦びをもたらす       》

    

                 Albert Einstein

                                                                   November 1922 Tokyo

 

「終焉」を待ちながら 。。  グローバルな悲喜劇として

ここ数ヶ月

    晦冥・奸凶に唾を吐きかけるような

 「過激な本」に打ち込んでいる

ウェンディ・ブラウン

『いかにして民主主義は失われていくのか:新自由主義の見えざる攻撃』

    あたりからだろうか

フランコ・ベラルディ

『大量殺人のダークヒーロー:なぜ若者は銃乱射や自爆テロに走るのか』

ジェームズ・C.スコット

『実践 日々のアナキズム:世界に抗う土着の秩序の作り方』

ノーム・チョムスキー

 『アメリカンドリームの終わり』

デヴィッド・ハーヴェイ

『資本主義の終焉:資本の17の矛盾とグローバル経済の未来』

ヴォルフガング・シュトレーク

『資本主義はどう終わるのか』

  あるいは

アレクセイ・ユルチャク

 『最後のソ連世代:ブレジネフからペレストロイカまで』

 も 「過激」シリーズに含めていいかもしれない

    

      確かに

    チョムスキーやハーヴェイ

           現在

        信頼せざるを得ない高度な人々が

           もはや

        「明るいことば」を述べられない

            つまり

          残念ながら

     イヴァン・イリイチ 

      カート・ヴォネガット

        ミヒャエル・エンデ など

          賢者を超えた存在 

            と同じ地平に辿り着いている

            明晰な聖人たちが予言した「虚無世界」。。

             の完璧なまでの顕現

               ふと

             鶴見俊輔が2007年に予言した

             《 断じて日本は終わる。  

                自分の中の目利きによると 未来はない。》

                 懐かしく想う 。。。                                       

      世界および人類は

         (意図的に無視する愚鈍な悪党以外)

               すでに

          最後の曲がり角を超え

              世界は

           バニシングポイントに近づいている

          

         外的環境の汚染と呼応してすすむ   

            精神の荒廃

          これはもうどうしようもない段階

 

     『資本主義の終焉』から

      デヴィッド・ハーヴェイの言葉を引いておこう

 

《 資本はおそらく永遠に機能しつづけることが可能である。ただし、

 その過程で、斬新的な土壌の悪化や大衆の貧困化が誘発され、社会階級間

 の不平等も劇的に拡大し、また人類の大多数が非人間化されるだろう。

 そしてこのような状態を維持するために、個人の人間的開花の可能性は

 ますます抑圧的かつ専制的に否定されるだろう(別言すれば、全体主義警察国家

 による監視体制や軍事管理社会は強化されるだろうし、われわれが主に現在経験

 しつつあるような全体主義民主主義も激化するだろう。》

   第Ⅲ部 「資本にとって危険な矛盾 はじめに」 より

 

《  私は拙著『資本の〈謎〉』で次のように結論づけた。

 

資本主義はひとりでに崩壊することはない。それは打倒されなければならない。

資本蓄積はけっして停止することはない。それは止めなければならない。

資本家階級はけっしてその権力を自ら進んで放棄したりはしない。

 それは奪い取らなければならない。

 

私は今でもこの意見にこだわっている。

そして他の人々もこれと同じ意見を貫くことが必要不可欠だと思う。》

  第Ⅲ部 第17章 「人間性の疎外と反抗」より

       

 さすがに度々フランツ・ファノンを引用して

  ファノン同様「暴力を認める」と言い切った 

    腰と肝が座ったハーヴェイである  。。

 

 

 

 

  

 

 

砂漠と杜 あるいは 森のなかの図書館 。。

ウレシクもアリガタイことに

     たとえ

 引越しの只中であっても 

    図書館にリクエストしている資料

     (「資料」は図書館用語)

      準備できたと電話がくる

         現在の陋屋から

      中央図書館まで自転車で15分

        受け取った本は

ヘイドン・ホワイト『実用的な過去』上村忠男 監訳

           岩波書店

ヴォルフガング・シュトレーク『資本主義はどう終わるのか』  

  村澤真保呂・信友建志 訳 河出書房新社

『〈ポスト68年〉と私たち「現代思想と政治」の現在 』

  市田良彦・王子堅太 編訳 平凡社

ラッセル・B.グッドマン『ウィトゲンシュタインとウイリアム・ジェイムズ』 

 嘉指信雄・岡本由起子・大厩諒・乗立雄輝 訳 岩波書店

ディヴィッド・ルイス『世界の複数性について』出口康夫 監訳

           名古屋大学出版会

今村洋一『旧軍用地と戦後復興』

           中央公論美術出版

       移りつつある

        新しい棲家は 

          巨大なヒマラヤ杉並木が鬱蒼と茂り 

            欅の大樹が円環状に屹立する

           旧制高校跡地の森の公園

             正面入口まで

              10mほどの至近距離

            保存された旧制高校校舎一階にある 

             小さな 森の図書館までも       

               徒歩一分のごくごく近所

                 ウーンというかフームというか

               なんとも

            ヘヴィーな読書老人に向いた立地である / 笑。

                   乃公は

                 これから

               ここで読みたい新刊をリクエストし

             重文内に設置された図書館分館で

           良書善本を受け取ることになる

         書斎に次ぐ 第二の楽園ですな / 笑。

      

              ところで

          日本国とその民が多大な犠牲を払い

            周辺国にも莫大な被害を与えた

               あの敗戦で

                  日本人民が得た

              唯一といっていい「果実」が

                 GHQ主導で移植された

             「公共図書館制度」だと

               ぼくは 本気で思っている 。。

 

             事実

           解体されたはずの財閥も      

                   軍隊も

                旧内務省に代表された

                   中央集権的

                  国家統制官僚制度も

                     国家警察も             

                    より強大になって

                  復活している         

 

              だからこそ

           ポツダム民主主義 最後の砦といえる

              公共図書館制度

                への暴力行為

            ツタヤグループ C C C が推進する

              公共図書館の私物化

                ツタヤ図書館

             「図書館民営化」だけは阻止したい 

 

           全国の読書狂 

             愛書家 

               図書館愛好者たちよ 

         公共図書館制度を堕落・崩壊させるような

            穢れた手を出す

              蔦屋グループに対して

               不買運動を起こそう!!!   

            現在のぼくの認識では

                           カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は

            アマゾン同様 あるいはそれ以上に

               文化的に悪質・有害である

          すでに

        美術出版社 徳間書店 主婦の友社 ネコ・パブリッシングなど

      幾つもの出版社を傘下に収め 

   さらに企業買収を進めつつある巨大グループ

    ワンマン経営者 増田宗昭

     図書館を私物化する

      (増田は楽天 ローソン 日版/日本出版販売 

         角川グループホールディングスの取締役でもある)

          TSUTAYA図書館の棚を

            中古本やダミー本を並べるなど

             犯罪にちかい怪しげな行為

               詐術的作業を平然と繰り返してきた

             TSUTAYAグループが

          傘下の出版社のそれも不良在庫と返本で

             略奪した図書館の棚を埋めるのは

               火を見るより明らかではないか 

                  詐欺強盗的新自由主義型集団

                     増田宗昭とCCCは

                       公共図書館の最大の敵だ

                       

                          。。。 

         

           

       

 

 

 

  

T.S. エリオットの詩のある空間  終の棲家へと移動 する

    いま

   サミュエル・ベケット読みながら

 三ヶ月に及ぶ

   近距離大移動の真只中

     先月28日に第一回目

       今月25日には第二回を予定

          それぞれ

       引越のサカイが活躍

         (特に貴重な本や繊細なアートピースは

             直線距離にして約2Km  

                                                    道なりで3000mほどを

                六段変速のママチャリ活用

                  L.L.ビーンの大型トートバッグと

                    グレゴリー各種バックパックを駆使して

                      手運びしている)

            かなり背の高い書架へ

              膨大といいたいほどの

                分厚いカタログレゾネ

               薄厚まじえた

          アーティストブックが並び始めている

                 陋屋の寝室にあった

         ホックニーの大きな銅版画『ミケランジェロへのオマージュ』

             昨日

           居間の瓦斯式暖炉のうえに掲げられ 

              ようやく      

          ワタクシどもの空間らしく

        閑静に活き活きとしてきた / 笑。 

 

《 In the room the women come and go

     Talking of Michelangelo. 》

   「部屋では女たちが行き来し

       ミケランジェロの話をしている。」

   エリオットの『J.アルフレッド・プルフロックのラブソング』

        から採られた言葉 。。

 

   画面内にそう記されたホックニー

        1975年製作 エッチング・アクアチントを

         手に入れたのは

                                          発表からやや遅れた

                 三〇代なかばだった

  ウォーホルの『毛沢東』や『ミック・ジャガー

    ピータースバーグから出たジム・ダインの版画ポートフォリオ

       『ドリアン・グレイの肖像』などは手放したが

           ホックニーから離れたことは

               一度もない

  

彼の名を知ったのは

   美術出版社が出していた版画雑誌『季刊版画』だった

     1968年の創刊から購読したこの趣味的小雑誌

           半世紀を経ても

         いまだ愛蔵している

       確かめると

          デヴィッド・ホックニー

       1970年『季刊版画8』「イギリスの現代版画」特集で

     キタイ アレン・ジョーンズ リチャード・ハミルトン

        と一緒に紹介されていて

        ほぼ五〇年ちかい「知己」である